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皆さんこんにちは!
金色、更新担当の中西です。
さて今回は
~仕入れ~
ということで、仕入れにこだわり、どのように食の価値を高めているのか、その裏側に迫ります。
どんな居酒屋も「おいしい料理」を目指していますが、“仕入れにこだわる店”は、その一歩先を行きます。
それは単なる味の追求ではなく、食材と人と地域への深い愛情と責任感によるものです。
目次
どんなに腕の良い料理人でも、素材の良さがなければ感動は生まれません。
特に居酒屋では、気軽さの中に本物の味を求めるお客様が多く、
「お通しからうまい」と思わせるには、仕入れの質が何より問われます。
朝獲れの地魚
生産者と直取引の野菜
季節ごとに変わる地鶏や地酒
すべてが、「この一皿には理由がある」と語れる素材でなければならないのです。
こだわりの仕入れとは、単に高価なものを買うことではありません。
それは、生産者の想いや哲学を汲み取って、お客様に届ける「橋渡し」なのです。
「この大根は、農薬を使わず3か月かけて育てています」
「この酒は、杜氏さんが今期だけ仕込んだ限定品です」
そんなストーリーがある料理は、味わいだけでなく心にも残るのです。
季節に応じて食材を変えることで、居酒屋は「四季を楽しむ場」になります。
春:山菜と新玉ねぎのかき揚げ
夏:鱧と梅肉の冷菜
秋:戻り鰹の藁焼き
冬:寒ブリの照り焼きと熱燗
これは、冷凍品や通年流通の素材では味わえない、“今”だけの贅沢です。
「そんな仕入れ、高いんじゃ?」と思うかもしれませんが、
信頼関係がある仕入れ先とは、価格よりも「質」で取引することが多いのです。
「この魚、今日は特にいいからおまけしとくよ」
「台風で収穫減ったけど、いつも取ってくれるから優先で送るね」
こうした人と人の信頼が、結果的に「コスト以上の価値」を生んでいるのです。
仕入れにこだわる店では、お客様の反応を仕入れ先にもフィードバックしています。
「このトマト、甘くて評判よかったよ」
「この銘柄鶏、女性客に人気だった」
その声が、生産者の励みになり、次の仕入れの質を高める循環が生まれるのです。
仕入れにこだわる居酒屋は、料理を通じて「人と人」「土地と人」をつなぐ場所です。
食材の背景、作り手の思い、店主のこだわり――すべてが一皿に詰まっています。
そうした一皿を口にしたとき、私たちは「ただの食事ではない、特別な時間」を味わっているのかもしれません。