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日別アーカイブ: 2026年1月6日

第24回水炊き雑学講座

皆さんこんにちは!

金色、更新担当の中西です。

~九州・水炊きの原点~

九州地方の鍋文化を語るとき、「水炊き」は外せません。特に福岡・博多を中心に“九州のごちそう”として定着し、今では全国区の鍋として親しまれていますよね😊
でも水炊きは、最初から完成された料理だったわけではありません。九州の地理、港町の交流、鶏を大切に使い切る暮らし、そして戦後の外食文化の広がり——さまざまな要素が重なり合って、今の「白濁した鶏スープの水炊き」が形づくられてきました🍲🐓


1)「九州は鶏が身近」――水炊きが根づく土壌🐓🌾

九州は古くから鶏との距離が近い地域です。山間部が多く、農家の暮らしの中で鶏を飼い、卵や肉を得る文化が広がってきました。さらに九州各地には地鶏・銘柄鶏の産地が点在し、「鶏の旨みをどう引き出すか」「どう食べ尽くすか」という感覚が、日常の料理の延長として育ちやすい土地でもあります😊

水炊きの本質は、豪華な具材を盛るというより「鶏そのものの旨みを鍋の中に立ち上げる」こと。つまり、鶏の扱いに慣れた地域だからこそ、鍋としての完成度が高まりやすかったとも言えます🔥


2)港町・博多の影響――外からの文化を“九州流”に仕立てる🚢🌏

九州、特に福岡は古くから交流の玄関口です。人も物も情報も出入りし、食文化もまた混ざり合って発展してきました。鍋料理は世界的に見ても“合理的なごちそう”で、複数人で同じ鍋を囲み、素材を煮ながら食べるスタイルは、交流が盛んな土地ほど受け入れられやすい側面があります🥢✨

そして九州の人々は、外から入ってきた料理をそのまま真似るのではなく、土地の素材と嗜好に合わせて「よりうまく」「より食べやすく」作り変えていくのが得意です。水炊きもまた、その“九州流の編集力”で洗練されていきました😊


3)水炊きの特徴は「だしを引く」より「スープを生む」🍲🌀

九州の水炊きを象徴するのが、白く濁った鶏スープです。
一般的な鍋は昆布や鰹などで“だしを引いて”から具材を入れますが、水炊きは違う。鍋の中で鶏を煮込み、鶏の脂やコラーゲン、骨の旨みが溶け出して“スープが完成していく”のが醍醐味なんです🐓✨

ここに水炊きの面白さがあります。

  • まず鶏を入れる

  • 火加減と時間でスープの表情が変わる

  • 途中で味が深まり、鍋が育つ

  • 最後は雑炊や麺で“締め”まで旨みを回収する

つまり水炊きは「鍋を作る」というより「鍋を育てる」料理なんです😊🔥


4)外食文化とともに“博多の名物”として定着🏙️🍶

戦後の復興から高度経済成長期にかけて、福岡は都市としての活気を増し、外食文化も伸びていきました。宴会、接待、家族の食事。そこで求められたのは、

  • みんなで囲める

  • 温かくて満足感がある

  • 料理人の腕が出る

  • でも派手すぎず“品”がある
    そんな料理です🍲✨

水炊きはまさにその条件に合いました。鶏の旨みを最大化したスープ、ぽん酢や薬味での味変、コースのように展開する具材の順序。鍋料理でありながら“料理屋の看板”として成立する強さがあったんです😊


5)九州のこだわりの起点:「素材を余さず、旨みに変える」♻️🐓

水炊きの歴史には、九州の食の哲学が色濃く出ています。それは「余さず、活かす」。
骨や皮、脂まで含めて旨みに変え、最後の一滴まで食べきる。その精神が、白濁スープと締めの雑炊文化を強く育てました🍚✨

ここまでが、水炊きが九州で根づき、名物として育っていく“歴史の骨格”です。