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皆さんこんにちは!
金色、更新担当の中西です。
~九州の水炊きは“土地の味”~
「水炊き=博多」というイメージは強いですが、九州全体で見れば、水炊きのこだわりは“土地の素材”と深く結びついています。
なぜなら水炊きは、誤魔化しの効きにくい料理。スープが主役であり、素材の差がそのまま味に出るからです✨
ここでは、九州の“素材のこだわり”を軸に、水炊きの奥行きを描きます。
九州には鶏の名産地が点在し、各地で「鶏の旨み」を大切にしてきました。
鶏の個性が変われば、水炊きの方向性も変わります。
コクが強く、スープが濃く出るタイプ
香りが立ち、歯ごたえが魅力のタイプ
脂が甘く、余韻が長いタイプ
同じ“白濁”でも、舌の上での印象が違ってきます。
水炊きは「素材の違いを楽しむ鍋」でもあるんです
九州は柑橘が豊かで、地域ごとに香りや酸味が違います。
水炊きのぽん酢において、柑橘の使い分けは“店のサイン”のようなもの。
香りを立たせたい
酸味を尖らせたい
甘みのある酸で包みたい
九州の水炊きが「最後まで飽きない」のは、この柑橘×薬味の設計が上手いからです✨
さらに柚子胡椒(青唐辛子×柚子皮)文化が強いのも九州らしさ。水炊きの白濁スープに、柚子胡椒の香りが入ると、味が一段引き締まります️
水炊きの野菜は、脇役に見えて実は重要です。
鶏の旨みに、野菜の甘みと香りが重なることで、スープが“角のない丸さ”を持ちます
定番としてよく使われるのは、
白菜
長ねぎ
水菜
春菊
しいたけ
豆腐
など。
特に白菜は甘みの柱になり、長ねぎは香りの柱。しいたけは旨みの深さを支えます✨
「野菜をどのタイミングで入れるか」もこだわりです。
最初から入れ過ぎず、育ったスープに甘みを重ねる。すると鶏の輪郭が消えず、野菜の甘みでふくらむ。鍋の設計として実に美しいんです✨
九州の水炊きは、締めまで含めて一つの物語です。
雑炊は、スープの旨みを米が吸い、最後に卵でまとめる“回収の美学”。
店によっては麺で締めることもあり、スープの個性がよりはっきり出ます
締めがうまい店は、スープがうまい。
逆に言えば、水炊きは締めで完成する料理。だから九州の水炊きは「最後の一口」まで強いんです✨